研究分野:組織間関係論
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釧路公立大学経済学部准教授 博士(商学)
NPOと企業のパートナーシップの形成を促進するために、従来の研究は各組織が所有する資源の性質に注目してきた。これは、資源の価値が資源の性質によって生み出されるという前提に立ったものである。しかし、資源の価値が資源を利用する主体によって作り出されるという立場からは、資源の価値が作りされる過程を検討する必要性が示される。特定のフレームと結びつけられることで資源の価値は作り出されることは先行研究で指摘されているが、他組織にその資源の価値を認識させ、協力関係を構築するプロセスは十分に検討されていない。自身の研究では、組織間センスメーキングに注目し、他組織に資源の価値を認識させるプロセスを検討している。
研究業績等
松野奈都子(2016)「NPOと企業のパートナーシップ形成に関する研究-センスメーキングにおけるフレームの変化に着目して-」『JASM経営戦略研究』第17号、61-75項。
松野奈都子(2019)「NPOと企業の協働におけるフレームの共有プロセス-She with Shapla Neerを事例として-」『釧路公立大学紀要 社会科学研究』第31号、115-134頁。
松野奈都子(2020)『NPOと企業のパートナーシップの形成と実行ーセンスメーキングからの分析ー』中央経済社。
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